ロナール・クレーター:インド・マハーラーシュトラ州(記事参照)
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newsletter118[pdf]
【事務局報告】
GUPI役員改選について[意向伺い]調査結果報告
 過日実施しました「意向伺い」に関する調査結果を以下の通りご報告致します。
種   類 人 数 備    考
理事就任希望 1名 現在非会員のため,正会員の資格取得が条件
理事退任希望 △3名 会長,副会長,理事1名
理事留任希望 3名 現監事も留任を希望
集  計  4名 定款上最低5名必要(理事会報告参照)
【事務局報告】
通算65回 平成30年度第4回理事会開催報告(概要)
 日 時:平成31年3月18日(月) 15時00分 ~ 17時00分
 場 所:(一社)全国地質調査業協会連合会 会議室
 出 席:中田会長,古宇田副会長,小野理事,長瀬理事,黛理事,(オブザーバー)池田全地連事務局長,(事務局)根岸事務局長
 議 題:1)平成30年度総会の日程・議案について     ⇒  日程を議決
     2)平成30年度事業報告(案)について       ⇒  原案を説明
     3)平成30年度決算見込みについて        ⇒  事務局より説明
     4)平成31年度当機構の体制について
       ・現理事3名より退任意向の表明があった。
       ・実施した正会員に対する役員就任の意向伺いでは,非会員1名の希望があった。
       ・定数5名を満たす回答は得られなかったので,慎重に論議を実施した結果「6月開催定時総会において
        当機構を解散する決議の提案」を行うことに決した。
       ・詳細な議案については,4月開催の理事会においてあらためて検討する。
     5)「日本の奇岩+」への4奇岩の新規登録を承認した。
   理事会議事録は,https://gupi.jp/GupiReport.html で公開しています。
【理事会より】
正会員の皆様へ重要なお知らせ
 事務局報告のとおり,次期理事候補が欠員する可能性が生じる事態が発生しました。これは,正会員の減少と高齢化などが主な理由であると考えております。
 これを受けた通算65回理事会では,役員就任を希望・了承していただける人材が枯渇し,今後当機構を継続して経営することが困難になった」という認識のもと「当機構の発展的解消を目指して,平成30年度総会で解散議案を提案」することに致しました。
 なお,当機構定款60条(1)では,解散は「総会において正会員総数の3/4以上の承諾が必要」となっておりますので,理事会の議決が直ちに解散ではありません。
 解散に関する法律上の事務手続きはどうすればよいのか,どの程度の費用が掛かるのか,機構資産の確認と処分方法などについて,従来から登記事務などをお願いしている司法書士さんとの相談を開始致しました。
 その結果を踏まえ,4月下旬に通算66回理事会を開催して解散に関する議案や手順案等を最終的に決めて総会資料を作成する予定です。
 5月上旬を目処として,正会員の皆様に対して総会資料をお送りすると共に,総会への出席をお願いする文書を発送する予定です。なお,正会員の皆様が総会に欠席される場合に必要な,議案に対する「賛否の意思確認用書面」も併せて同封させていただきます。
 誠に心苦しい提案となりますが,当機構の現状をご理解いただき,なにとぞよろしくお願い致します。
【理事会より】
賛助会員の皆様へ重要なお知らせ
 当機構が設立されて満15年が経過致します。賛助会員の皆様におかれましては,長年にわたり多大なご援助を賜り,執行部員一同心より厚く御礼申し上げます。
 さて,当機構を構成する正会員の減少と高齢化などにより,機構を維持するために必要な執行部員(理事・監事)の確保が年々難しくなってきました。
 このため,執行部員の体力と気力のある内に発展的解消を図ろうと企図致し,6月下旬に開催を予定している総会において,解散に関する議案を提出することに致しました。 謹んでここにお知らせ致します。
 なお,解散の決定は「総会で正会員数の3/4以上の賛同」が必要となります。
 誠に心苦しい提案ではありますが,当機構の現状をご理解いただき,なにとぞよろしくお願い致します。
【理事会より】
正会員並びに賛助会員の皆様へ重要なお知らせ
 当面,正会員並びに賛助会員の皆様に対する会費のご請求は致しません。
 総会において解散議案が可決されました場合には,会費の請求は致しません。
 総会において解散議案が否決,あるいは出席者数が定数に満たない場合には,次期運営体制および予算などについて早急に検討を行い,新執行部から改めてご請求を行うことになると存じます。
【事務局報告】
「日本の奇岩百景+」に4奇岩を新規登録しました
 今般,以下の4奇岩について登録の推薦があり,理事会による審議の結果登録を承認致しましたのでお知らせ致します。
 これにより,登録奇岩数は124となりました。
 詳細は,https://www.web-gis.jp/kigan100.html でご覧下さい。

登録奇岩No.121:鬼石(おにいし)[岩手県一関市]
登録番号:121
・名 称:鬼石(おにいし)
・所在地:岩手県一関市
・類 型:伝説
・いわれ:
 岩手県一関市大東町鳥海地区に伝わる『鳥海風土記』(明治5年)によれば「鳥海三名石の一つで,高五丈壱尺(約15m)」と記述されています。
 田原峠近くの尾根の上,標高約630mに存する鬼の角のように見える石群です。

登録奇岩No.122:[岩手県一関市大東町]
登録番号:122
・名 称:牛石(うしいし)
・所在地:岩手県一関市大東町
・類 型:動物
・いわれ:
 上記『鳥海風土記』には,「鳥海三名石の一つで,長五尺五寸(約2m)廻七丈壱尺(約21m)」と記述されています。
 正法寺開祖が,蓬山から下ってきた時に畑中に巨石があるのをみて,牛が寝そべったのだと思って牛石と命名したと伝えられています。

登録奇岩No.123:[岩手県一関市]
登録番号:123
・名 称:立石(たていし)
・所在地:岩手県一関市
・類 型:自然
・いわれ:
 上記『鳥海風土記』には,「鳥海三名石の一つで,高三丈壱尺(約9m)廻六丈三尺(約19m)」と記述されています。
 蓬莱山(787m)山頂の南東方向の中腹,標高約440mの斜面に唐突に存在する垂直に切り立った巨岩です。

登録奇岩No.124:陰陽石(いんようせき)[宮崎県小林市]
登録番号:124
・名 称:陰陽石(いんようせき)
・所在地:宮崎県小林市
・類 型:人間
・いわれ:
 霧島ジオパークのジオサイトの一つ「陰陽石」は夫婦岩とも呼ばれ,火砕流堆積物が川水で削られてできたという,自然の妙技ともいうべき奇石です。
 また,美女に見惚れた竜が天から降りてきたという伝説もあり,「竜岩」とも呼ばれています。
 高さ17.5mの男石(陽石)と,周囲5.5mの女石(陰石)がワンセットとなっており,陰と陽が一つの岩からできているのは世界的に珍しいと言われています。
【おわび】
 以下の4奇岩は,今期第2回の理事会で登録を承認された奇岩ですが,本レターの既刊号では紹介漏れがありました。
 お詫びして,改めてご紹介致します。

登録奇岩No.117:鼻欠倉(はなかけぐら)[山形県大蔵村]
登録番号:117
・名 称:鼻欠倉(はなかけぐら)
・所在地:山形県大蔵村
・類 型:人間
・いわれ:鼻欠倉は南側(向かって左側)から見ると人の横顔に見えます。
 季節によって顔の表情が変わると言われています。鼻欠倉の上部には,杜が奉られています。

登録奇岩No.118:地蔵倉(じぞうぐら)[山形県大蔵村]
登録番号:118
・名 称:地蔵倉(じぞうぐら)
・所在地:山形県大蔵村
・類 型:神仏
・いわれ:
 地蔵倉は,肘折温泉開湯縁起にまつわる地として,地元の人々に大切にされています。
 伝承によれば,肘折温泉は大同2年(807年)に,豊後国の出身の行者・源翁によって発見されたと言われています。
 出羽三山への道を探していた源翁は,迷い込んだ肘折の山中で地蔵倉に住む,地蔵の化身である老僧に遭遇しました。

登録奇岩No.119:モンキーロック(もんきーろっく)[山形県遊佐町]
登録番号:119
・名 称:モンキーロック(もんきーろっく)
・所在地:山形県遊佐町
・類 型:動物
・いわれ:
 鳥海山(新山)への登山ルートは,山形県側と秋田県側にそれぞれありますが,奇岩「モンキーロック」へは,湯の台口と呼ばれるルートを取ります。
 途中の滝の小屋から八丁坂を経由して河原宿まで登る途中に,月山をバックにしたモンキーロックを見ることができます。

登録奇岩No.120:ゴジラ岩(ごじらいわ)[北海道斜里町]
登録番号:120
・名 称:ゴジラ岩(ごじらいわ)
・所在地:北海道斜里町ウトロ
・類 型:怪獣
・いわれ:
 知床半島の玄関口の一つであるウトロ漁港(ウトロ)の主とも言えるオロンコ岩に,相対峙して屹立しているのがこのゴジラ岩です。
 東京タワー?を破壊するために進撃中,を彷彿とさせる立ち姿をしています。
 地元では交通標識にも記載されているほどメジャーなようです。
【事務局報告】
日本経済新聞:NIKKEIプラス1
[自然のマジック 訪ねたいフォトジェニックな奇岩10選]の選定に協力
 2019年3月17日に発行された同紙記事の選者に中田会長と古宇田副会長が選ばれました。
 投票の結果,同紙が選定した奇岩10選(下記)はいずれも,当機構が公開している「日本の奇岩百景+」に認定・掲載されている奇岩に一致しています(投票の対象奇岩は「奇岩百景+」に掲載されている奇岩だけではありません)。
順位 奇岩名称 場 所 順位 奇岩名称 場 所
1位 ちちさま 和歌山県田辺市 6位 上立神岩 兵庫県あわじ市
2位 トカゲ岩 島根県隠岐の島町 7位 親子岩 北海道様似町
3位 ゴジラ岩 秋田県男鹿市 8位 立岩 京都府京丹後市
4位 イズら 静岡県西伊豆町 9位 小豆岩 秋田県男鹿市
5位 弁慶七戻り 茨城県つくば市 10位 妙見浦 熊本県天草市
【ご紹介】
インド・デカン高原の空撮写真
 過日,中田がインド・オーランガバード市を訪問した際,成田空港からムンバイ空港に向けて搭乗した飛行機は,夕闇迫る頃デカン高原の上空を通過しました。
 太陽がかなり西に傾いており,撮影条件はかなり悪い状態でしたが,たまたま中田にとって興味深い空撮写真が取れましたので,皆様にご紹介します。
 なお,搭乗した飛行機はBoing-787だったので,窓の遮光に電子カーテンが使われています。
 外の光は合計4枚の透明アクリルパネルを透過することになるそうで,光が複雑な屈折をするためなのか,実際の地表面の色とは異なった色合いになっています。ご容赦下さい。
 各画像をクリックすると拡大画像を表示します。
・State of Maharashtra,Lonar村郊外に現存する「Lonar crater」。
・直径約1.8kmの衝突クレーターで,中に塩水のクレーター湖ができている。岸の白い部分は塩の結晶らしい。
・衝突したのは約5万2千年前と言われている。
・一説によると,世界第5位の大きさだという。
・「Godavari River」の上流を「Jayakwadi Dam」が堰き止めてできたダム湖の「Nath Sagar Jalashay」。
・Godavari Riverは,デカン高原の西の外れ「西ガーツ山脈」に源を発し,延々と1,465kmも東流してベンガル湾に注ぐというインド第二の川である。
・デカン高原というより西ガーツ山脈に分類されると思われる場所にある大きなリニアメント。
・ムンバイ市街地から東北東約90kmにあり,Google Maps(地形)では方向は概ね南北で,長さは約9kmである。
・同電子地図では,周辺に同様のリニアメントが複数本確認することができる。
・恐竜の骨のように見えなくもない痩せた尾根が延々と続いている。
・一説では,デカン高原は割れ目噴火による「洪水(台地)玄武岩」で形成されているが,この痩せ尾根はその割れ目を現しているとのことである。
・中央右奥には「Manikdoh Dam」によるダム湖が写っている。
・デカン高原(Deccan Plateau)を造った洪水玄武岩(Deccan Traps)の西端に位置する「西ガーツ山脈」が,今正にアラビヤ海に消えようとする断崖絶壁である。
・比高はおおよそ800mである。
・写真の左にムンバイ市街がある。
【ご紹介】
ムンバイ市内で見かけたボーリングマシーン
 ムンバイ市のインド門からムンバイ空港行きの大型バスに乗りました。
 バスはアラビヤ海沿岸の道路を走行しましたが,日本で見慣れた光景を多数目撃することができました。
 走行中の車内から撮影した写真のため,ブレやピントの甘さがありますのでご容赦下さい。
  各画像をクリックすると拡大画像を表示します。

https://portal.mcgm.gov.in/irj/portal/anonymous/qlcoastaldemo
Mumbai Coastal Road Project
・SectionⅢで撮影。
・(左)最も南側の歩道上に設置。
・(右)ほぼ中央の歩道上に設置。水平線の左端部の塔は「Haji Ali Dargah(ハッジ・アリー廟)」。調査船が写っている。
・SectionⅢで撮影。
・(左)ループ橋の基礎調査用のスパッド台船。
・(右)沿岸近くに設置されている2隻の調査用台船(係船式)。拡大写真には,各船とも固定用のアンカーワイヤーが写っている。
/td> ・SectionⅣで撮影。
・(左)海中橋の基礎調査用と思われるスパッド台船。
・(右)最も北の沿岸近くに位置されているパイプ製の足場。三角櫓が写っていないので,調査終了後(開始前)かもしれない。
【編集後記】
 Newsletter No.118をお届けします。
 桜の時期にとなりましたが,余りうれしくないお便りを出すことになってしまい,まことに心苦しく思っております。
 寒暖差の激しい時候です。
 皆様には,ご健康な日々をお過ごし下さるよう,お祈り申し上げます。