九重・湧蓋山(わいたさん)山頂からの阿蘇山。
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newsletter110[pdf]
【事務局報告】
「GUPI 個人用ボーリンクデータ管理システム」の開設
★GUPI 個人用ボーリンクデータ管理システムは,個人がパソコンの中に保存しているボーリング交換用データ(以後,ボーリングデータ)から,ボーリングデータベース(=メタデータ)を自動的に作成します。
更に,メタデータを使用して「電子地図検索・表示」と「一覧表検索・表示」を行います。

★インターネットに接続している環境と,国土交通省の地質・土質調査成果電子納品要領(案)に準拠したボーリングデータがあれば動作します。

★ボーリングデータに必要十分な情報が書き込まれていれば,本システムの他にソフトウエアやツールを用意する必要は一切ありません。

★ボーリングデータと電子柱状図は,利用者(クライアント)のPC内部に留まり,サーバーで処理されることはありません。
[1]ボーリングデータベース(=メタデータ)の作成機能
 ★ボーリングデータを選択し,[DB作成ボタン]をクリックするだけでメタデータが自動作成されます。
 ★必要な本数分のメタデータが作成されたところで,[ダウンロードリンク]をクリックすると,出来上がったメタデータが利用者のPCの任意フォルダに保存されます。
 ★通常,このメタデータはその後に加工すること無く,地図検索と一覧表検索の各ウェブページで使用できます。
[2]地図表示機能
 ★保存されたメタデータを使用して,電子地図上に掘削位置のマーキングを行います。
 ★マーカーをクリックすると,メタデータに登録されている情報を表示します。
 ★電子地図は,国土地理院の地形図,Google Maps の住宅地図と空中写真の3種類を用意しました。
 ★地図検索と一覧表検索の各ページには,「地質名や住所などによるキーワード検索」と,「N値,地下水位や掘削深度などによる数値検索機能」が用意されています。



注 地質名検索は「曖昧検索」で,シルトの場合シルトのほか「砂質シルト」などもヒットします。
(左)地質名による曖昧検索結果。            (右)地質名完全一致検索結果。
 ★産総研のシームレス地質図や国土地理院の色別標高図などのオーバーレイ表示(重ね描き)が可能です。
 ★表示の際の透過度を4段階に変更できます。
 ★ボーリングマーカーを選択・表示させない,すなわちオーバーレイ機能だけでも使用できます。

(左)国土地理院「色別標高図」。  (右)産総研「シームレス地質図」。
[3]一覧表表示機能
 ★保存されたメタデータを使用して,ボーリングの概要情報を一覧表形式で表示することができます。
 ★リンクをクリックすると,メタデータに登録されている情報を表示すると共に,掘削位置を確認することもできます。

一覧表表示とボーリング位置の表示(イメージ)
[4]ボーリング柱状図等の閲覧について(特にセキュリティ面から)
 ★ボーリングデータと電子柱状図は「利用者のパソコンに保管」されているものを使用します。
  従って,インターネットを通しての情報漏洩を防止するために,ボーリングデータと電子柱状図へのリンクは原則として設定しません。
 ★ただし,検索の結果ヒットした(利用者のPCに保存されている)柱状図などのフォルダとファイル名をシステムにコピーできるので,
  新しいタブ開いてそのフォルダとファイル名をペーストすることにより,電子柱状図などを表示・閲覧が可能です。
 ★ボーリングデータや電子柱状図がインターネットなどからアクセスできるウェブサーバ*などに保存されている場合は,ワンクリックで
  対象情報を開くようなリンクを設定できます(拡張機能)。   *:http://www.***.jp などで表示されるURLを持っている。

(左)パソコン内の柱状図等へのリンク。      (右)サーバの柱状図等へのリンク。
[5]利用にあたっての主なご注意とお願い
 ★本システムは,特定非営利活動法人地質情報整備活用機構(GUPI)が開発し,管理運営しています。
 ★どなたでも,本システムを自由(無料)に利用することができます。
 ★本システムを利用することによって,直接・間接的損害,特別損害,逸失利益などのいかなる損害を生じた場合でも,GUPIは責任を負いません。   利用者自身の判断でご利用下さい。 想定される損害の例としては,プログラムに含まれるバグ等による表示位置のプロットミスや,メタデータ
  作成時の登録漏れなどが考えられます。
 ★地図検索ページに使用されているライセンスキー(認証キー)は,GUPIがGoogle社から取得したものです。 Google社からは,他者(二次
  利用者)の使用が一切許諾されていません。 利用者が自分用のサーバで本システムの改良版や参考に開発したシステムを開設する場合には, 
  必ずご自身で認証キーを取得してください。

[6]アクセス先,取扱説明書
 ★アクセス先:http://www.web-gis.jp/Geo_Database/index.html
 ★取扱説明書:PDF(5.0MByte/本レター発行時)による説明書を用意しました。

GUPI 個人用ボーリンクデータ管理システムのトップ画面
【事務局報告】
日本の奇岩百景の登録が「百十三」に達しました
 2017年2月28日に開催された理事会で,下記の4奇岩の登録が承認されました。
 これにより,目標を越える百十三の奇岩が登録されました。
 都道府県別の登録数を右に示します。
★奇岩は百十三ですが,実際に登録されている都道府県の数は25で,岩手県など22の府県ではいまだ登録されている奇岩はありません。
★最も多い都道府県は17奇岩の秋田県。 次いで13奇岩の茨城県,9奇岩の熊本県,6奇岩の東京都と静岡県,5奇岩の群馬県,新潟県,兵庫県,和歌山県,山口県と長崎県と続きます。

 詳細は、http://www.web-gis.jp/kigan100.html でご覧ください

 以下に,No.110~No.113までの概要を記載します。
・登録番号:110
・奇岩名称:石舟(いしぶね)
・所 在 地:東京都あきる野市
・類  型:人工物
・謂 わ れ:多摩川の支流である秋川は、あきる野市に入ってもしばらくは穏やかな流れが続きますが、養沢川との合流点近くになると、河床に岩盤が露出しているためか、川幅が狭まると共に荒々しい滝状の瀬を形成します。 その瀬に舟の舳先(ミヨシ)を思わせる形をした複数の岩があり、地元では古くから石舟と呼んでいます。
・登録番号:111
・奇岩名称:山抱きの大樫(やまだきのおおがし)
・所 在 地:東京都あきる野市
・類  型:自然
・謂 わ れ:露出した石灰岩の上に根を張って立っている様(さま)が、山全体を抱いているような印象を与えることから、「山抱きの大樫」と呼ばれるようになりました。 大樫のある小尾根からは深沢地区の山々と集落を見下ろすことができ、大樫の周りをぐるりと一周できます。浸食された複雑な模様の石灰岩露頭と、自然な樹形を保った雄大な枝ぶりは観る者を圧倒します。 あきる野市内有数のパワースポットのひとつです。
・登録番号:112
・奇岩名称:秋川渓谷サンドイッチ岩(さんどいっちいわ)
・所 在 地:東京都あきる野市
・類  型:食品
・謂 わ れ:約1500万年前に堆積した五日市町層群が、地殻変動によりほぼ直立していることです。 岩の性質(地質)によって侵食の程度に差が出るため、具を挿んだパン、すなわちサンドイッチのように見えます。 この岩石群を、秋川渓谷の流れが下刻(下方侵食)しています。
・登録番号:113
・奇岩名称:金比羅山の天狗岩(こんぴらさんのてんぐいわ)
・所 在 地:東京都あきる野市
・類  型:神仏
・謂 わ れ:旧五日市町の北東には、標高467mの金比羅山が聳えています。 山頂から尾根伝いに300mほど南東に下った所には琴平神社が祀られており、その後方に奇岩「天狗岩」が鎮座しています。 いわゆる磐座(いわくら)と呼ばれるに相応しい巨石で、後述する秩父帯を構成するチャートの大きな露頭です。
 これら各奇岩の情報は以下のURLからご覧ください。
 また,登録奇岩が百に達した後も推薦・応募を受け付けることに決しましたので,これは,という奇岩がありましたならご推薦・ご応募くださるようお願い致します。 http://www.web-gis.jp/kigan100.html
【事務局報告】
通算57回 平成28年度第4回理事会開催報告(概要)
 日時:平成29年3月31日(火)15:00~17:00
 場所:(一社)全国地質調査業協会連合会 会議室
 出席:大島会長,中田副会長,加藤理事,古宇田理事,土屋理事,長瀬理事,黛理事,(オブザーバー)池田全地連事務局長,
     (事務局)柴草,根岸 欠席:秋山理事,
 議題1. 平成28年度総会の日程・内容について ⇒ 議決
 議題2. 平成28年度活動報告(案) ⇒ 報告案を承認
 議題3. 平成28年度決算見込み ⇒ 報告を承認
 議題4. 平成29年度活動(案) ⇒ 複数の計画原案を報告。 次回理事会で審議。
 議題5. その他 ⇒ 複数の報告あり。
   理事会の議事録は http://www.gupi.jp/GupiReport.html で公開しています。
【編集後記】
ニュースレターNo.110をお届けします。
写真のような光景が見られるようになったところも,多くなったのでは無いでしょうか。
本来は冬に使う「三寒四温」ですが,体感的に,サクラの季節あたりのことを表すようになってきました。 体調的にはかなりハードな変化となりますので,どうぞご自愛ください。

ヨコハマ・山下公園にて(2015年3月)   Photo by Nakada